おいしい出来事はすぐメモする癖がついた

隣の県までわざわざ泊りがけの旅行した話である。
時は朝、朝食バイキングのために部屋を出る者、早々にチェックアウトする者、いろんな人が行きかう廊下での出来事。
スマフォをいじりながら歩き、朝と日ごろの退屈をごまかすために好奇心の消化をしていた。
曲がり角を人の気配を気にしながらスマフォの画面を見つめ減速して曲がる。




衝撃が走る。



― ペロ・・・この衝撃はやわらかい・・・女の人だ。 ここは変態紳士として詫びるべきだ。

自分の不甲斐無さと自責の念以上に紳士の見栄心得が圧勝する。考えるまでもなく行動に出る。
「すみません、これはとんだ失礼を。」

女の人はとっさの出来事に驚いた表情をしつつ、愛想笑いでこう返す。
「いえいえwwww私の方こそスミマセンwww」テヘペロー☆

まるで漫画のような出来事でおいしいなと思いつつ立ち去る。
女の人の髪は黒でセミロングのストレート、顔はやや童顔。10代と言っても不自然はない顔だった。備考:可愛らしい顔立ち

この出来事以来、この女性とは10分に1回はすれ違う朝となった。
― おそらく、ここの従業員なのだろうか?こういうのもある種メイド*1なんだよな。

そう妄想をしつつ爽やかな見慣れない土地の景色を堪能しに行った。


旅行に来たとはいえ地元でも変わらないことをしてしまうことがある。
なぜか、ボーリングをしたい衝動に駆られボーリング場に入る。
何気ない行為にブランドをつけるようなものなのかもしれない。


受付を済ませ、レーンのそばのベンチで準備をする。
目は退屈なので周りの風景を焼き付ける。
そこで聞き覚えのある声と見覚えのある姿に目が行く。
今朝のメイドの私服姿である。

妙な巡り会わせで不思議な感覚に陥りつつも
衝動を消化する。

ゲームが終わる。見せ付ける相手が居ないのが残念なスコアだった。
1Gはしたもののターキーとスペアの記録。

店を後にしようとした時。
ふと、今朝のメイドに目が行く。

どうやらこちらにも気づいたようだ。顔を覚えているようで。
笑顔で小振りに手を振る。

こちらも笑顔でやや照れくさく手を小振りで返す。
照れくささ半分逃げるようにしてボーリング場を去った。

普段ではできない贅沢な夕食をする。
炒めた牛肉の固まりのった丼を食べる。
400円意外と安い。
なぜかチェーン店でも旅行に行ったら気分が違う。
記憶のタグ付けというやつなのかもしれない。

飲み物を買いにコンビニへ拠ることにした。
2度あることは3度あるとは、目の前の出来事で。



今朝のメイドに会う。


ここまで会うとなるとお互いにこの仕組みついて謎解きをしたくなる。
「今日はよく会いますね。『お互いによく会いますね。』」
言葉がハモる。漫画ではいうなれば最初の吹き出しは別で下半分がつながっているやつである。



ここまでくるとただならぬ縁なので、コンビニの外にあるベンチで二人は話す。


他愛のない会話をコンビニの明かりを背にして話す。


「夜も遅いので」とキリのいいとこで話しを切り上げ立ち去る。

連泊なので、同じホテルに泊まる。
疲れていたせいか部屋についてベッドに倒れこむなり目を閉じる。
あっという間に朝が来る。
まるで暗転のような。

朝食をとるために部屋を出ると
昨日会ったメイドに会う。

なぜか好意的なオーラを感じる。
視線が恋する乙女()である。
とか言う自分も昨日は半分会えないだろうかとわくわくしながら過ごしていた。

この後、彼女から妄想ならよくある台詞を言う





「好きです。」




と言うと、頭を包み込むように抱きつかれる。
嬉しいけども予想もしない嬉しさが目の前に迫る





ポムギュウウウ






窒息しそうにも窒息しない感触。
感触におぼれながら冷静に「電話番号とメルアド聞いておこう」と思考が巡った。





抱き返し、腰から片方の手を弾力のあるお尻へ、そしてソフトに掴みメイドを我に返させる。

ここまできたら、ツバでも付けておこうとメイドの肩に手を回し
「キスしようか?」という。

潤んだ瞳で見つめメイドは黙って頷く。














とここまで夢でした。

銀魂っぽくタイトルを書くと「夢落ちは現実に存在する」

今週のお題は「好きなアニメ映画」です

とさ

お・・おう。
知識の要るギャグアニメを面白く感じるようになれるのなら楽しい。
妙なリアリティよりはアンリアルな日常が最終的にはベタだけど無難と言うことに気がついた。

*1:以降メイド